大きくする 標準 小さくする
前ページ 次ページ

2011年07月05日(火)更新

【学生・社会人との毎週一問百答】第237弾は「経営者にとっての読書」について

いつもお世話になっております。

経営者会報ブログ編集部の田中学です。

 

先日、弊誌と連動する『ニュートップL.』7月号の「この人に訊く!」の取材で、上智

大学の鬼頭宏教授に、お話をうかがいました。鬼頭教授は、歴史人口学の第一人者とし

てご活躍で、近刊に『2100年、人口3分の1の日本』があります。

 

現在、人口減少期に入っている日本では、将来を悲観するような意見も散見されますが、

鬼頭教授によると、これまで日本には歴史上、現代を含め、少なくとも4回の人口減少

期があったといいます。つまり、いままでの減少期はすべて乗り越えてきたということ。

当時を生きていた人々に減少期を乗り越えるという意識はなかったでしょうが、その時

期というのは、文化が花開く時代でもあったともいいます。直近の減少期は、江戸時代

後期であり、俳句や川柳が大衆レベルで楽しまれ、伊勢参りや富士講などのレジャーも

活発でした。生活を豊かに、人生を楽しく過ごすため、当時の人々は様々な工夫を凝ら

していたのでしょう。そして、その力が知らず知らず、世の中を次代へと推し進めてい

ったのだと思います。

 

人口減少は、たしかに大変な事態ですが、歴史の流れのなかでは必然と見ることができ

るのかもしれません。ただただ、その結果だけをとらえて一喜一憂するのではなく、人

々が日々の営みのなかで、目の前の問題を解決していこう、そして皆が豊かになること

を思い、行動することが、何よりも大切なのだと感じた取材でした。

 

 

それでは、今週の質問を紹介します。

今回は、「経営者にとっての読書」についてです。

 

※私のツイッターアカウント@gakutanakaで当コーナーへの質問を受け付けています♪

 

⟨質問⟩----------------------------------------------------

 

 経営者にみなさんにとって、「読書」とは何ですか。

 

           (明治大学商学部 尾崎彩夏さん)

                    尾崎さんのブログ:あいまいme.japan

 

--------------------------------------------------------------

 

 

質問者の尾崎さんは、質問の意図を次のように説明してくれました。

 

「私は読書が大好きです。速読や並列読みに関する本を読んでは、読書が人に与える

影響などについても考えています。私とは立場の異なる経営者のみなさんが読書をど

のようにとらえていらっしゃるのか、とても興味があり質問をさせていただきたく思

います。さしつかえなければ、『どのくらいの期間で何冊くらいの本を読むのか』

『本を選ぶ時のポイントや好きなジャンル』などについてもお教えいただければうれ

しいです」

 

読書には、人それぞれに目的や楽しみ方があるでしょう。人の本棚を目にすると、勉

強のため、趣味としてなど、その目的も個々人により様々であることがわかります。

一方で、その選書からその人に通底する思いのようなものを感じとれるときもあり、

人の読書体験を垣間見ることはとても刺激に満ちあふれることだと思います。

 

経営者のみなさんのなかには、日々お忙しい仕事の合間にも数多くの本に目を通され

ているいる方が多いと思います。少し抽象的な質問ですが、みなさんが読書に見出す

意味をお教えいただきたく思います。学生さんたちのために、読書をする意味をわか

りやすく教えてくれるオススメの本などがありましたら、あわせてご教示ください!

 

 

大変お手数をおかけしますが、質問にお答えいただく際には、

ぜひ、この記事にトラックバックを張っていただければと存じます。

 

また、外部の方からのコメントやトラックバックも原則として開放して

おります。学生さんをはじめ、読者の方からのご意見もお待ちしております。

 

2011年06月28日(火)更新

【学生・社会人との毎週一問百答】第236弾は「日常の効果的な情報収集法」について

いつもお世話になっております。

経営者会報ブログ編集部の田中学です。

 

先日、当会と連動する『ニュートップL.』8月号「中村智彦の日本一訪ねたい工場」の

取材で大阪市生野区の「旭進ガス製作所」の吉村健一社長のお話をうかがってきました。

同社は、たこ焼きやお好み焼きなどの業務用ガス機器をオーダーメードで製作販売して

います。同社の高い技術を頼りに全国各地から多くの顧客が日々訪れるとのことです。

 

取材後には、お忙しいなか吉村社長自ら、会社近くにあるコリアンタウンや鶴橋駅界隈

を案内してくださいました。東西600メートルにわたるコリアンタウンには、東京の新

大久保のように若い女性客をターゲットにしたカフェなどはありませんが、その分、観

光地化されていない町の雰囲気を感じることができました。異文化を体験するという目

的で修学旅行生のコースにもなっているそうです。JR環状線と近鉄奈良線の鶴橋駅から

南東に徒歩10分くらいのところにあります。近くを訪れる際にはぜひ足を運んでみては
いかがでしょうか。
















(コリアンタウンの東側の門)  (鶴橋駅周辺)


コリアンタウンの西側にある、お好み焼き屋「成駒屋」さんでは、吉村社長にごちそう

になり、初めて「冷やしあめ」をいただきました。ショウガ味ベースの甘みがあるジュ

ースで、疲れたときや喉が痛いときなどに効きそうでした。と、私がジュースを味わっ

ている間に、店のご主人と吉村社長の間で店の機器についての相談が始まり、翌日には

対応すると決まっていました。機器の不備をすくい上げ、すぐに対応する、商売人とし

ての原点を見た思いがしました。

吉村社長、ありがとうございました!

 

 












 


それでは、今週の質問を紹介します。

今回は、「日常の効果的な情報収集法」についてです。

 

※私のツイッターアカウント@gakutanakaで当コーナーへの質問を受け付けています♪

 

⟨質問⟩----------------------------------------------------

 

 経営者の方々は常に新しい情報をインプットし、経営に活かすことが求められると

 思います。ただし、ご多忙だと思われる経営者みなさんは、普段どのように情報収

 集をされているのでしょうか。

 

           (明治大学商学部 大谷 彰さん)

          大谷さんのブログ:神奈川県民のための「初めての災害ボランティア」

 

--------------------------------------------------------------

 

大谷さんは、自らの情報収集法について、次のように説明してくれました。

 

「読書やネット、テレビを使って、上手に情報を得て、その中でもとくに気になる記事を

アーカイブするなどして読み直すことを心がけています。ただ、そのように努力している

ものの、効率よくできているとはいえず、実践し切れていない面もあります」

 

第138弾で「情報感度の強化法」という質問がありましたが、今回は大谷さんが情報収集

を実践し切れていないと言うことにスポットをあて、経営者のみなさんが日々どのように

情報収集の時間をつくり、いかに経営に活かすような考え行動するための時間を設けてい

るか。さらに、どのように日々のスケジュールに情報収集の時間を組み込み、継続してい

らっしゃるのかについて、大谷さんや学生さんたちに参考になるような独自の方法や実践

法などをお教えいただければと思います。

 

 

大変お手数をおかけしますが、質問にお答えいただく際には、

ぜひ、この記事にトラックバックを張っていただければと存じます。

 

また、外部の方からのコメントやトラックバックも原則として開放して

おります。学生さんをはじめ、読者の方からのご意見もお待ちしております。

 

2011年06月20日(月)更新

【学生・社会人との毎週一問百答】第235弾は「田舎の活性化」について

いつもお世話になっております。

経営者会報ブログ編集部の田中学です。

 

先週の久米さんの明大講義は、日本財団(港区・赤坂)で開催されていたTシャツ・アート

会場で、デザイナー・クリエイターさんたちのお話を聞く課外講演でした。この課外講

演は、今年で3度目、私は昨年に引き続き参加させていただきました。

 

 











 













 

今回は「3.11」を通じて感じたこと、行動したこと、10年後の自分自身などをテーマにお

話が進められました。皆さん、功成り名を遂げられたデザイナーですが、次へのステップの

ために、日々スケッチなどの自身を形づくる原点となる作業をくり返すことで、普段からチ

ャンスをつかむための努力、準備を怠らずに続けている、というお話にプロとしての意識の

高さを感じました。

講演の模様を動画で見ることができます

 

※ご登壇いただいたデザイナーさん

AKIKO TAKEMOTOさん

TETSUさん

Keithさん

 

Tシャツ・アート展の概要についてはこちら

7月2日から16日まで、東京・青山で展示会(2nd stage)が開催されます。

Tシャツはインターネット経由で販売されており、売上の一部が寄附金として東日本大震災

への「支援金」として寄附されます。「“支援金”と義援金の違いについてはこちら

 

 

それでは、今週の質問を紹介します。

今回は、「田舎の活性化」についてです。

 

※私のツイッターアカウント@gakutanakaで当コーナーへの質問を受け付けています♪

 

⟨質問⟩----------------------------------------------------

 

 自然しかない田舎を活性化させるには

 どうすればよいか、お知恵を貸してください!

 

           (明治大学商学部 中脇 隆介さん)

 中脇さんのブログ「こんにちは! 高知・西土佐です! ~『地産外消』田舎から世界へ~

 

--------------------------------------------------------------

 

質問者の中脇さんは、質問の意図を次のように説明してくれました。

 

「私は高知県の田舎(旧・西土佐村、現・四万十市)の出身です。そこは、日本最後の清

流と呼ばれている『四万十川』が流れるところですが、有名なものといえば、その四万十

川くらいしかありません。農業は盛んで、『ふるさと市』という市場で地元の特産品や野

菜、米などを販売していますが、いまひとつ地元の活性化につながっていません。私は田

舎を活性化するべくブログで情報を発信し、地元の特産品や野菜、米を広く販売していく

『地産外消』を進め、生まれ育った地元に恩返しをしたいと強く思っています。活性化の

よい手段、方法、成功例などがあれば教えてください」

 

地域活性化がめざすことは、多くの人々に認知されるブランドづくりといえ、それは企業

が実践していることと相通じることではないでしょうか。経営者の皆さんが、自社ブラン

ドを確立するために日々行なわれていることが、中脇さんの目標の直接的なヒントになる

と思います。ぜひ、中脇さんにご助言をいただければ幸いです。

 

 

大変お手数をおかけしますが、質問にお答えいただく際には、

ぜひ、この記事にトラックバックを張っていただければと存じます。

 

また、外部の方からのコメントやトラックバックも原則として開放して

おります。学生さんをはじめ、読者の方からのご意見もお待ちしております。

 

2011年06月14日(火)更新

【学生・社会人との毎週一問百答】第234弾は「緊急時の対策」について

いつもお世話になっております。

経営者会報ブログ編集部の田中学です。

 

先日、現在東京公演が行なわれている、シルク・ド・ソレイユの『クーザ(KOOZA)』を

観覧してきました。休憩を入れて2時間半に及ぶショーは、イノセントという主人公がクー

ザという未知の世界に導かれるという、一つのストーリーになっています。


 

 

 





















ストーリーの合間には、とうてい人間業とは思えず、観ている観客の心臓が縮み上がるよう

なパフォーマンスや、観客を巻き込んだマジックなどが織り交ぜられています。そして、そ

れらに合わせた歌や演奏が、舞台の上で衣装を身にまとった歌手や奏者によって行なわれて

いました。

 

観るもの、聴くもの、そのすべてが実際に眼前で展開されるショーに、圧倒され、すっかり

魅了されました。驚きや笑いに加えて観る人々の予想を大きく上回るパフォーマンスに、会

場では何度となく万雷の拍手が起こっていました。これほどのパフォーマンスを、観客の前

で何度も同じように遂行するため、演者の方々はプロフェッショナルとして、並々ならぬ努

力を続けているのだと思います。とても感動するとともに、そのようなプロとしての姿勢を

勝手に想像しつつ、頭の下がる思いでした。

 

 

それでは、今週の質問を紹介します。

今回は、「緊急時の対策」についてです。

 

※私のツイッターアカウント@gakutanakaで当コーナーへの質問を受け付けています♪

 

⟨質問⟩----------------------------------------------------

 

 経営者の皆さんは、緊急時の対策を常に想定されていると思いますが、

 具体的にはどのようなことをされているのでしょうか?

 

           (明治大学商学部 尾崎 裕さん)

 

--------------------------------------------------------------

 

質問者の尾崎さんは、質問の意図を次のように説明してくれました。

 

「3.11東日本大震災以降、福島原発の問題が取り上げられるようになって、放射能に対す

る不安を感じるのと同時に、国をはじめ自治体、企業から国民まで、緊急時における対策

の甘さを感じました。経営者は会社のすべてのことに対して責任をおもちになることと思

いますが、“緊急時の対策”を常に考えながら日々仕事をされているのでしょうか。それと

も会社の成長を最優先する傾向が強いのでしょうか。今回の東京電力の状況を、報道など

を通じて知り、会社には安定などないのだと感じています」

 

大震災以降、自治体や大企業を中心に危機管理対策などを強化する傾向にあるといいます。

経営者の方々は、日々緊急時の対策を念頭に置かれていたつもりでも、震災以前のもので

は不十分であることを実感されたため、このような動きにつながっているのではないかと

思います。

 

それらの対策は、一般的にはサプライチェーンなどの調達から出荷・流通などの経路の確

保や、生産能力の維持もしくは復旧、情報セキュリティなどを維持する体制をいかに築く

かという問題になるかと思います。ただ、危機にすぐに対応できる仕組みづくりも大切か

と思いますが、何よりその仕組みをどのようなときに、いかに動かすかの判断をするトッ

プと、すぐに行動する現場の人材を育てていくことも重要であることを、今回の経験から

学んでいるようにも思います。

 

経営者の皆さんが取り組まれていること、今回のような予想外の大規模な震災への対応や、

以前の経験から緊急時の対策として重要視されていること、または日頃から考えられる取

引先の倒産や売掛金の焦げ付きなどのリスクへの対応などを、お教えいただければと思い

ます。

 

 

大変お手数をおかけしますが、質問にお答えいただく際には、

ぜひ、この記事にトラックバックを張っていただければと存じます。

 

また、外部の方からのコメントやトラックバックも原則として開放して

おります。学生さんをはじめ、読者の方からのご意見もお待ちしております。

 

2011年06月07日(火)更新

【学生・社会人との毎週一問百答】第233弾は「値切り文化とネット」について

いつもお世話になっております。

経営者会報ブログ編集部の田中学です。

 

まったくの私事で恐縮ですが、先週末にいとこの結婚式に出席するため、親の実家を

数年ぶりに訪れました。実家は、兵庫県の北部、日本海側の新温泉町という西側が鳥

取県と接するところの、海岸に近い町の中心部から南東へ車で20分ほどの谷間の集落

にあります。山深いその集落は、現在では人家が10軒に満たず、いわゆる限界集落の

様相です。


 

 










 

 











結婚したいとこは本家の長男であることもあり、私が感じるに、寂しいその集落の実

家にお嫁さんを迎え、生活をすることになります。以前、「実家を出たいと思ったこ

とはないの?」と聞いたことがあるのですが、「周りはいい人たちばかりだし、実家

を離れる必要はない。自然豊かで遊ぶところもたくさんある」といった主旨のことを

言っていました。

 

実家から車で1時間ほどの鳥取市内で行なわれた結婚式・披露宴の後は、一族と集落

の人たちとバスで一緒に帰り、主役はいませんでしたが、実家で夜遅くまで宴会が開

かれました。祖父の弟や祖母の実家の跡取り、さらには曾祖母の実家の跡取りまでい

たのには驚きました。いとこはこのような血縁で結ばれたよい人間関係をもち、豊か

な生活をしているのだと、その一面を垣間見たように思います。近隣に親族がいない

私にとっては得がたいものですが、その大切さを実感した次第です。

 

観光名所は少し乏しいのですが、四季折々の海の幸・山の幸がふんだんにある新温泉

町には、1980年代にNHKで放映されたドラマ「夢千代日記」の舞台である湯村温泉

もあります。山陰地方へお越しの際には、ぜひ足を運んでみてください。

 

 

それでは、今週の質問を紹介します。

今回は、「値切り文化とネット」についてです。

 

※私のツイッターアカウント@gakutanakaで当コーナーへの質問を受け付けています♪

 

⟨質問⟩----------------------------------------------------

 

 「値切り」文化の復活に対して、インターネットは

 どのような役割を果たすことができるとお考えですか?

 

           (明治大学商学部 佐々木郁弥さん

 

--------------------------------------------------------------

 

質問者の佐々木さんは、質問の意図を次のように説明してくれました。

 

「私は、スーパーマーケットなどで売れ残った野菜や肉が廃棄されていることを考える

といつも心が痛みます。食品の廃棄量を減らすためには、『値切り』の文化を復活させ

ることが一つの解決策であり、そこにインターネットを活用できるのではないかと考え

ています」

 

先頃、国連食糧農業機関(FAO)が発表した報告書によると、世界では年間約13億トン

の食糧が廃棄され、それはヒトの食用に生産される量の約3分の1に当たるといいます。

【CNN:世界で13億トンの食糧が無駄に 全生産量の3分の1】

 

 

人類は多大な浪費をしながら、その生活を維持しているのが現状ですが、地球上の人口は

今後も増え続け、早晩食糧危機が起こるとも言われています。このような状況を改善する

ために、インターネットが有する市場をマッチングさせる機能などが活用できるのではな

いでしょうか。日々、情報発信をされ、ネットの有効性を実感されている経営者の皆さん

のお考えをお教えいただきたく思います。

 

ただ、質問がやや限定的ですので、生産や流通などを効率的に進めていくためにインター

ネットが発揮できる力などについてもお答えいただければと思います。

 

 

大変お手数をおかけしますが、質問にお答えいただく際には、

ぜひ、この記事にトラックバックを張っていただければと存じます。

 

また、外部の方からのコメントやトラックバックも原則として開放して

おります。学生さんをはじめ、読者の方からのご意見もお待ちしております。

 

2011年05月31日(火)更新

【学生・社会人との毎週一問百答】第232弾は「二世、三世の活躍」について

いつもお世話になっております。

経営者会報ブログ編集部の田中学です。

 

先日、当会の会員である創・村上社長サカエヤ・新保社長京都工芸・寺田社長

ヴォイス・永本社長により設立された一般社団法人フォービートが今夏、主催する

「牛肉サミット2011」の全体会議に参加させていただきました。


 

 








「牛肉サミット」は、上記4名の社長さんの「滋賀を元気にしたい」という思いが広

まり、共感・賛同する滋賀の経営者が参加し、準備が進められているイベントです。

日本三大ブランド牛の一つである「近江牛」の発祥地・滋賀県で、日本一大きな湖・

琵琶湖の畔に全国から牛肉料理自慢が集まり、ナンバー1を決定するそうです。8月

20日(土)、21日(日)に開催(雨天決行)されます。

 

第8回目となる全体会議には、地元・滋賀の企業経営者が約20名集まり、熱心な議論

が展開されていました。「準備期間が短く、大変だ」と、みなさんはおっしゃってい

ながらも実に楽しそうで、熱気に満ちた会議でした。

 

現在、運営のボランティアスタッフも募集しております。学生の皆さんにとっては、

イベントに参加できるとともに、直に企業経営者と接する機会にもなるかと思います。

このような機会は簡単にあるものではないと思います。とくに、久米さんの明大講義

を受講中の学生さんにとっては、応援ブログを執筆するまたとないチャンスです。ぜ

ひ、参加を検討してみてください。

 

 

それでは、今週の質問を紹介します。

今回は、「二世、三世の活躍」についてです。

 

※私のツイッターアカウント@gakutanakaで当コーナーへの質問を受け付けています♪

 

⟨質問⟩----------------------------------------------------

 

 どうして有名になった政治家や経営者の二世、三世は

 大きな活躍をしないのでしょうか?

 親よりも活躍するには何が必要だとお考えになりますか?

 

           (明治大学商学部 有賀将大さん)

 

--------------------------------------------------------------

 

 

今回の質問は、昔から語られてきたテーマなのではないかと思います。もちろんすべ

てのケースに当てはまるわけではなく、誰もが抱く印象としてそのような傾向がある

ということでしょう。質問者の有賀さんは、二世、三世に関して、次のように考えて

いるといいます。

 

「私の実家は自営業(牛乳の宅配)です。二代目である父が会社規模を町内から全県

レベルにまで広げました。ただ、世の中を見ていると、著名な方々の二世、三世は、

とくに政治家などに多くいますが、多大な功績を挙げた親に比べると、まったく活躍

できていないイメージがあります。それは歴史上の偉人にもいえることだと思います。

この原因は単純に親のインパクトの強さだけではないと感じています」

 

歴史上においては、たとえば江戸幕府を築いた徳川家の二代目・秀忠などは、初代が

確立した地位を盤石のものにするために大いに貢献したように思いますが、その実績

は地味な印象なのは事実でしょう。そういう意味では、一世と、二世・三世では果た

す役割が異なると考えることもできるかもしれませんが、実際に経営をされている皆

さんは、どのようにお考えでしょうか。

 

 

大変お手数をおかけしますが、質問にお答えいただく際には、

ぜひ、この記事にトラックバックを張っていただければと存じます。

 

また、外部の方からのコメントやトラックバックも原則として開放して

おります。学生さんをはじめ、読者の方からのご意見もお待ちしております。

 

2011年05月23日(月)更新

【学生・社会人との毎週一問百答】第231弾は「企業としての社会貢献」について

いつもお世話になっております。

経営者会報ブログ編集部の田中学です。

 

大変ご無沙汰しております。

 

当ブログのサーバ移行や東日本大震災の影響などにより、まことに勝手ながら、

当コーナーをお休みさせていただいておりましたため、久しぶりの更新となりま

した。

 

5月に入り、久米さんの明大講義も始まり、先週の木曜日(5月19日)には、

同講義と連動する当コーナーについて説明するためにお時間を頂戴し、同じく連

動する毎日新聞社のタブロイド紙「毎日RT」と日本財団の「CANPANブログ

の各担当者とともに学生たちの前でプレゼンをして参りました。

 

昨年の受講生たちがツイッター上などでも目立っていたためか、ことしは現在の

ところ40名ほどの受講生がおります。早速、当コーナーの質問を募集したところ、

多くの数が集まりました。毎週1問ずつ取り上げて参りますので、ことしも経営

者の皆様のご協力を賜り、学生に勇気を与えるご回答をいただければ幸いです。

よろしくお願い申し上げます。

 

 

それでは、早速、今週の質問を紹介します。

今回は、「企業としての社会貢献」についてです。

 

※私のツイッターアカウント@gakutanakaで当コーナーへの質問を受け付けています♪

 

⟨質問⟩----------------------------------------------------

 

 経営者の皆さんにとって、企業としての「社会貢献」のあり方は、

 どのようなものであると考えていますか?

 

           (明治大学商学部 原未樹さん)

 

--------------------------------------------------------------

 

 

久米さんは、社会起業家志向のカリキュラムでことしの講義を進めようとされて

おり、受講生にもそのようなマインドが伝わっているようです。「社会貢献」は

ことしの久米さんの講義の根底のテーマになりますので、今年度の学生さんから

の最初の質問として取り上げました。

 

質問者の原さんは、「企業としての社会貢献」を次のように考えており、現在の

傾向に疑問があるといいます。

 

「(「企業としての社会貢献」とは、)国内で理念をなるべく多く生み出すこと

であると考えています。多くの企業が拠点を海外に移していますが、これが日本

の市場の縮小をいっそう加速させているように感じています。日本の企業として、

国内の拠点をなるべく移さずに利益を上げていくことは難しくなってきているの

でしょうか?」

 

東日本大震災以降、多くの方々がこれまでの社会の構造や仕組みについて考えを

新たにし始めているように感じます。現在の苦難を乗り越えるためには、企業が

国内にしっかりと基盤を築いて雇用を生み、税金を納めることなどによって、経

済を回していくことがとても重要なことだと思います。今後の日本の社会を見通

す上で、経営者の皆様がどのようなお考えをおもちなのか、ご意見をうかがわせ

ていただければ光栄です。

 

そして、このような質問を発端に多くの意見が交わされていくことを願いたく思

います。

 

 

大変お手数をおかけしますが、質問にお答えいただく際には、

ぜひ、この記事にトラックバックを張っていただければと存じます。

 

また、外部の方からのコメントやトラックバックも原則として開放して

おります。学生さんをはじめ、読者の方からのご意見もお待ちしております。

 

2011年02月24日(木)更新

【学生・社会人との毎週一問百答】第230弾は「プロフェッショナルの条件」について

いつもお世話になっております。
経営者会報ブログ編集部の田中学です。

先日、当ブログと連動する『ニュートップL.』4月号「中村智彦の日本一訪ねたい工場」
の取材で山形県長井市にうかがいました。

長井市には、新幹線も高速道路も通っていません。東京からは山形新幹線の赤湯駅経由
で、山形鉄道・フラワー長井線というローカル鉄道で向かいます。


flowertrain.jpg flowerhome.jpg
(フラワー長井線の車両とホームにうずたかく積もった雪)


フラワー長井線は、現社長が公募により就任していています。団体客には拡声器を
肩にかけた車掌が、地元の山形弁でアナウンスするなどの取り組みで有名だそうです。

今回は、真冬の2月ということもあり、車窓から見える風景は雪で白一色でしたが、
それだけに他の季節にはどのような光景になるのかが気になりました。
また、機会をつくって訪ねたいと思います。

それでは、今週の質問を紹介します。
今回は、「プロフェッショナルの条件」についてです。

※私のツイッターアカウント @gakutanakaで当コーナーへの質問を受け付けています♪

〈質問〉----------------------------------------------------

 経営者のみなさまがお考えになる
 「プロフェッショナルの条件」とはどのようなものですか? 

       (経営者会報ブログ事務局 田中学)

--------------------------------------------------------------

一般的に「プロフェッショナル」といえば、スポーツ選手や芸術家、学者など、
その道を極めた人々を思い浮かべるかと思います。ただ、中小企業の経営者の
方々に取材でお会いすると、経営者である前に、自社の事業におけるプロフェ
ッショナルであると感じます。創業者の方であれば、プロフェッショナルであ
るからこそ起業し、結果として経営者をしている方がほとんどなのでしょう。

しかし、いうまでもありませんが、経営者といえど初めからプロであったわけ
ではなく、不断の努力を続けてこられたからこそ、現在の立場にあられること
と思います。そして、自身がプロフェッショナルであるからこそ、自社の従業
員にもその道を極めてもらいたいと考えているのではないでしょうか。

ただし、漫然と日々を過ごしていてはプロフェッショナルになることはかなわ
ず、そなえるべき条件があるかと思いますが、みなさんはどのようなことを従
業員にお伝えになるでしょうか。みなさんがお考えになる「プロフェッショナ
ルの条件」をお教えいただければ幸いです。


大変お手数をおかけしますが、質問にお答えいただく際には、
ぜひ、この記事にトラックバックを張っていただければと存じます。

また、外部の方からのコメントやトラックバックも原則として開放して
おります。学生さんをはじめ、読者の方からのご意見もお待ちしております。

2011年02月16日(水)更新

【学生・社会人との毎週一問百答】第229弾は「幸せの条件」について

いつもお世話になっております。
経営者会報ブログ編集部の田中学です。

『「病院」がトヨタを超える日』北原茂実著(講談社)という本を先日読みまし
た。著者は、東京・八王子市にある医療法人社団・北原脳神経外科病院の理事長
で、病気にならないまちづくりをめざすとともに、日本の医療を輸出産業に育て
るために尽力している方です。

本書では、現在の日本の医療制度・態勢は成熟期を迎えた日本社会には対応でき
なくなっており、それに代わる試論を展開しています。著者は、これからの医療
業界、とくに病院運営に携わる理事長には、経営者的な感覚が求められていると
いいます。

おそらく、そのこと自体に異論のある人は少ないと思いますが、一方で、人の命
を扱う医療という現場が、効率優先で動いていくとしたら、問題でしょう。急患
のたらい回しや小児科・産婦人科の設置が敬遠されるなどの様々な問題を少しで
も好転させていくうえで、傾聴すべき意見なのではないかと思いました。

健やかに生活を送ることは幸せの第一条件でもあるかと思います。本書を通じて、
幸せの条件の一つが大袈裟にいえば崩壊しかかっているように感じましたが、い
まの状況を経営者のみなさんはどのようにお考えになりますでしょうか。医療の
問題だけに限りませんが、今週はみなさんがお考えになる「幸せの条件」につい
て質問をしたく思います。

※私のツイッターアカウント @gakutanakaで当コーナーへの質問を受け付けています♪

〈質問〉----------------------------------------------------

 経営者のみなさんがお考えになる幸せの条件とは
 どのようなものですか?

       (経営者会報ブログ事務局 田中学)

----------------------------------------------------------------

人の上に立ち、組織を動かしていく立場におられる経営者のみなさんは、多くの
従業員を抱えているだけに、「健康にすごす」ことは個人的にも、経営者として
も幸福であるための土台であることと存じます。

そうした面も含めて、会社としてお客様の生活を向上させることで社会に貢献す
る、従業員とともに仕事を通じて心豊かな生活の基盤をつくりあげる、といった
会社を軸とした、ご自身の「幸せ」の条件についてのお考えをお聞かせいただけ
れば幸いです。


大変お手数をおかけしますが、質問にお答えいただく際には、
ぜひ、この記事にトラックバックを張っていただければと存じます。

また、外部の方からのコメントやトラックバックも原則として開放して
おります。学生さんをはじめ、読者の方からのご意見もお待ちしております。

2011年02月08日(火)更新

【学生・社会人との毎週一問百答】第228弾は「顧客のニーズをつかむ」について

いつもお世話になっております。
経営者会報ブログ編集部の田中学です。

サッカー日本代表の長友佑都選手がイタリア・セリエAのビッグクラブ・インテルの
一員として、本拠地サン・シーロ(ジュゼッペ・メアッツァ)でプレーする姿を
テレビで観て、身震いする思いでした。

インテルには、昨年のワールドカップで日本代表が戦ったオランダ代表の10番・
スナイデルやカメルーン代表のエース・エトゥーなど、名プレイヤーが揃っています。
世界屈指のレベルのチームで日本人がプレーすることで、ますます日本のサッカーが
発展していくことを期待せずにはいられません。

私は、卒業旅行でミラノを訪れ、サン・シーロで観戦したことがあります。
8万人以上を収容する壮観なスタジアムと観客の熱狂ぶりをいまでも覚えていますが、
何より驚いたことは、私の隣の席のイタリア人がどうやらスリであったこと。
幸い直接的な被害はありませんでしたが、試合中油断していると私のジャケットの
ポケットに手を入れてこようとするため、イライラしながら観戦したという苦い思い出が
あります。
ただ、いまとなってはなんだかイタリアらしい経験だったと、笑い話になっています。


それでは、今週の質問を紹介します。
今回は、「顧客のニーズをつかむ」についてです。

※私のツイッターアカウント @gakutanakaで当コーナーへの質問を受け付けています♪

〈質問〉----------------------------------------------------

 お客様のニーズをつかむために
 されている工夫はありますか?

       (経営者会報ブログ事務局 田中学)

----------------------------------------------------------------

新しい商品を生み出す際には、その情熱とともに、冷静な目で顧客の要望に応える
形を作っていかなければならないことと思います。お客様へのアンケートやインタ
ビューなどを通してニーズをつかもうとする企業も多いでしょうが、経営者のみな
さんが日頃からされている工夫について綴ってただければ、幸いです。

「企業秘密」といわれてしまうかもしれませんが、可能な範囲で、その一端をお教
えいただきたく、質問いたします。


大変お手数をおかけしますが、質問にお答えいただく際には、
ぜひ、この記事にトラックバックを張っていただければと存じます。

また、外部の方からのコメントやトラックバックも原則として開放して
おります。学生さんをはじめ、読者の方からのご意見もお待ちしております。
«前へ 次へ»

個人プロフィール

編集部です。みなさんのブログを盛り上げるための活動をしています

バックナンバー

<<  2024年5月  >>
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31