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2006年05月17日(水)更新

【明大生との毎週一問百答】質問第6弾は、「社員を辞めさせる場合の基準とは」

経営者会報編集部の大西です。
いつも「明大生との毎週一問百答」にご協力をいただきまして、
ありがとうございます。

今週は、以下の質問を選ばせていただきました。

<質問>
不幸にも事業を行っていく上で従業員を解雇せざるを得ないと判断する場合、どういった基準があるのでしょうか」

(明治大学商学部3年 島田純さんより)



もしかすると、かなり答えづらい質問かも知れません。そこで、私から関連してもうひとつ質問を用意しました。

<補足質問>
将来を嘱望している従業員が退職を申し出たとき、どんな行動をされますか。


上記のうち、片方だけにお答えいただくのでもかまいません。もし、差し支えなければ、両方について回答をお寄せください。具体的なエピソードを付けていただけますと、なお、ありがたいです。

いつものように、質問にお答えいただく際には、
ぜひ、この記事にトラックバックを貼ってください。
久米さんの「2006講義ブログ」もあわせてご参照ください。

今週も、みなさまからの熱いコメントをお待ちしております!

2006年05月17日(水)更新

【取材日記】vol.6 長島精工社長・長島善之さん

 取材日記は「月刊 経営者会報」編集部員が、おもに中小企業の経営者の方への取材を通じて、感銘を受けたこと、ユニークな取り組みだと感じたことなどを綴るコーナーです。
 今回は、経営者会報5月号の巻頭カラー記事「異能経営者がゆく!」で取材させていただいた、長島精工社長・長島善之さんにまつわるエピソードをご紹介します。

     ◇     ◇     ◇
 
 長島精工さんは、精密金型の製造には欠かせない、研削盤という工作機械のメーカーで、日本ではオンリーワンの存在です。
 
 研削盤とはなにか、ご存じない方のために経営者会報の記事から一部抜粋しましょう。
 
 「……研削盤は金属など工作物の表面を平らにする機械で、加工部分は、工作物を乗せて前後・左右・上下に移動するテーブルと、研削するための砥石車とで構成される。テーブルがいかに円滑に動くかが動作精度を決定するが、それはテーブルの土台となる面とテーブルとの接触面の仕上げにかかっている。
 長島精工では、双方の接触面に微細な凹凸を施し、山の部分がそれぞれ完全に揃うように加工している。こうすることで谷の部分に油が入り込み、スムースな動作が可能になる。凹凸をつくり、山を揃える工程は「三面摺り」といい、「キサゲ」というノミのような工具を使って技術者が手作業で行なう。この方法を採っている企業は国内では同社だけ。職人の手作業が、精密金型という日本の最先端技術を支えているのである……」
 
 長島社長は、優秀な技能工を育成し、この技術を社を挙げて磨き続けています。43名の社員さんのうち、一級技能士が14名、二級技能士が19名。現場の人はほとんど有資格者で占められています。ここまで有資格者比率の高い企業は稀です。
 
 同社では、できあがった研削盤には、社員さんの名前を記入したネームプレートを取り付けるそうです(こういうものです↓)。
 
ネームプレート
 
 それにはこんなエピソードがありました。
 
 かつて三菱重工に勤めていた長島さんは、そのころ、ホンダの鈴鹿工場に納める工作機械をつくったとき、型番の表示プレートに、こっそりご自分のイニシャル「N・Y」を彫っておいたそうです。
 
 研削盤の製造に本格的に取り組む前は、工作機械の修理もしていた長島さんは、偶然、ホンダの鈴鹿工場に修理におもむいたとき、その機械が20年近く経つのに現役で動いているのを見たそうです。イニシャルでわかったといいます。
 
 「この機械、何年経っても調子がいいんだよ」
 と先方の担当者に言われて、思わず感動して涙が出たそうです。
 
 そのことがあって、同社では、写真のような、ネームプレートを取り付けるようにしたのでした。
 
 長島さんはこうおっしゃいます。 
 「3000円の清水焼でも作者の銘を入れるのに、何千万円もして10年保証までしている機械に名前入れないほうがおかしい。若い連中には、『もしうちが潰れても、君らが作った機械だという証は機械が現役でいるかぎり残る。だから精魂込めて作りなさい』って言っています」
 
 どうして長島精工さんでは熟練の技術者をどんどん育てることができるのか、高い技術レベルを保ち続けられるのか──。モノづくりにかけた、長島さんのこの姿勢が、すべての源なのではないかと思いました。

     ◇     ◇     ◇ 

■長島精工株式会社 http://www.nagashima-seiko.co.jp/
■関連記事が「月刊 経営者会報」5月号に掲載されています

(編集部・酒井俊宏)



経営者会報5月号
*「月刊 経営者会報」は中小企業経営者の皆様のためのブレーンです。詳細・ご購読に関しては http://www.njh.co.jp/njs/keikai.htm をご参照ください。
                                    

2006年05月16日(火)更新

【ブログピックアップ】エビスヤ社長・山岸健一さん

 「ブログピックアップ」のコーナーでは、日々、経営者の皆さんの書かれたブログを雑誌「月刊 経営者会報」編集部員が拝見し、お薦めのブログをご紹介していきます。
 きょうのお薦めブログは、エビスヤ社長の山岸健一さんです。5月16日の記事をご紹介します。
 
 *      *      * 
当社には二人の営業部長さんがおります。
ひとりは、塗料缶などの業務用缶を担当する中条部長、もうひとりは販促用の雑貨缶を担当する大澤部長です。
違った二人のタイプを知る手がかりとして、彼らの乗っている愛車があります。

中条部長は、勤続40年以上の大ベテラン、先代の頃からのたたき上げで、会社を休むことなどほとんどなく、実直、真面目を絵にかいたようなタイプです。
当然、勤務パターンも一貫して規則正しく、地道に仕事をこなしていきます。
そんな彼の愛車は、トヨタのベストセラーカー、故障知らずの「カローラ」です。

続きはこちら
……http://ebisuya.keikai.topblog.jp/blog/106/10000581.html

 *      *      *  

 この記事のように、社員さんが登場されるのは、大企業の社長さんのブログではなかなか見られないことだと思います。社長さんと社員さんの距離が近い会社のよいところだと思いますし、楽しそうな社風が伝わってきます。

 山岸さんのブログからは「うちの社員のことを知らせたい、知って欲しい」という山岸さんの思いや情熱が強く感じられます。社員さんの特徴もうまく表現しておられて、楽しく読ませていただきました。
 
 山岸さん、今後の記事を、編集部・事務局一同楽しみにしております。 
                          

(編集部・酒井俊宏)

2006年05月10日(水)更新

【ブログピックアップ】クロスメディア・コミュニケーションズ・雨宮和弘さん

 「ブログピックアップ」のコーナーでは、日々、経営者の皆さんの書かれたブログを雑誌「月刊 経営者会報」編集部員が拝見し、お薦めのブログをご紹介していきます。

 きょうのお薦めブログは、クロスメディア・コミュニケーションズ社長の雨宮和弘さんです。編集部で投げかけている『今週のお題』にトラックバックを貼ってくださいました。
 
 *      *      *
 
僕自身は、審判を待つ彼に対し、意見を言う立場にはありません。
ただ、僕自身が知りうるある一面を事実に基づきお話します。
(彼自身を擁護するつもりはありません・事件とは別の話です)

彼自身が2003年からやっっているブログも、今私が書いている経
営者ブログが、こうして認知を得るきっかけになった一因を担ってい
るといっても過言ではないでしょう。
たしかに、誰と焼肉食べに行った、というようなエントリーもあった
かもしれません。

彼の会社が地検特捜部の強制捜査を受け、彼自身が逮捕されたとき、
僕自身も彼のブログを訪問しました。
そのときに感じたことは、
「瞬間的に3000のコメント、数百のトラックバック、おそらくは
数10万からのアクセスを受けても、閲覧パフォーマンスがまったく
変わらない」

ということです。


続きはこちら
……http://crossmedia.keikai.topblog.jp/blog/109/10000253.html

 *      *      *
  
 雨宮さんは、日本のインターネットの黎明期からウェブ関連の事業に携わり、オンラインを利用して企業のコミュニケーションをサポートする事業をしておられます。
 豊富なご経験と独自の視点から、この『経営者会報ブログ』についても、いつもわれわれに建設的なご意見をいただき、大変お世話になっています。
 
 その雨宮さんのホリエモン評は、さすがに、ステレオタイプに陥りがちなマスメディアの論評と違って、うなるものがあります。
 いたって冷静な、大人の視点であり、大変勉強になりました。
 
 こうしたフィルターのかからない、識者の記事が読めるのも、ブログならではだと思います。
 雨宮さん、これからもよろしくお願いいたします。
 今後の記事も編集部・事務局一同楽しみにしております。 
                          

(編集部・酒井俊宏)

2006年05月09日(火)更新

【明大生との毎週一問百答】質問第5弾は、「先手必勝か、顧客の反応待ちか!?」

経営者会報編集部の大西です。
いつも「明大生との毎週一問百答」にご協力をいただきまして、
ありがとうございます。

今回も学生さんから多数のご応募が寄せられました。
そのなかから、下記の質問を選びました。

<質問>
商いをする上では、先手必勝かそれとも顧客の反応を待つか、どちらのスタイルが良しとさてれいるのでしょうか。 メリット・デメリットを含め教えて頂けると幸いです。
(明治大学商学部 進藤昭寿さんより)


やや抽象的な質問ですが、ブロガーのみなさんが日常考えていらっしゃることを、
具体的なビジネスシーンを例に挙げながら回答していただけると助かります。
個人的には、「顧客」だけでなく「競合」をどれくらい意識しているかについても、
ご意見をいただきたく思います。

なお、質問にお答えいただく際には、
ぜひ、この記事にトラックバックを貼ってください。
久米さんの「2006講義ブログ」もあわせてご参照ください。

今週も、みなさまからの熱いコメントをお待ちしております!
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