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2011年06月14日(火)更新

【学生・社会人との毎週一問百答】第234弾は「緊急時の対策」について

いつもお世話になっております。

経営者会報ブログ編集部の田中学です。

 

先日、現在東京公演が行なわれている、シルク・ド・ソレイユの『クーザ(KOOZA)』を

観覧してきました。休憩を入れて2時間半に及ぶショーは、イノセントという主人公がクー

ザという未知の世界に導かれるという、一つのストーリーになっています。


 

 

 





















ストーリーの合間には、とうてい人間業とは思えず、観ている観客の心臓が縮み上がるよう

なパフォーマンスや、観客を巻き込んだマジックなどが織り交ぜられています。そして、そ

れらに合わせた歌や演奏が、舞台の上で衣装を身にまとった歌手や奏者によって行なわれて

いました。

 

観るもの、聴くもの、そのすべてが実際に眼前で展開されるショーに、圧倒され、すっかり

魅了されました。驚きや笑いに加えて観る人々の予想を大きく上回るパフォーマンスに、会

場では何度となく万雷の拍手が起こっていました。これほどのパフォーマンスを、観客の前

で何度も同じように遂行するため、演者の方々はプロフェッショナルとして、並々ならぬ努

力を続けているのだと思います。とても感動するとともに、そのようなプロとしての姿勢を

勝手に想像しつつ、頭の下がる思いでした。

 

 

それでは、今週の質問を紹介します。

今回は、「緊急時の対策」についてです。

 

※私のツイッターアカウント@gakutanakaで当コーナーへの質問を受け付けています♪

 

⟨質問⟩----------------------------------------------------

 

 経営者の皆さんは、緊急時の対策を常に想定されていると思いますが、

 具体的にはどのようなことをされているのでしょうか?

 

           (明治大学商学部 尾崎 裕さん)

 

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質問者の尾崎さんは、質問の意図を次のように説明してくれました。

 

「3.11東日本大震災以降、福島原発の問題が取り上げられるようになって、放射能に対す

る不安を感じるのと同時に、国をはじめ自治体、企業から国民まで、緊急時における対策

の甘さを感じました。経営者は会社のすべてのことに対して責任をおもちになることと思

いますが、“緊急時の対策”を常に考えながら日々仕事をされているのでしょうか。それと

も会社の成長を最優先する傾向が強いのでしょうか。今回の東京電力の状況を、報道など

を通じて知り、会社には安定などないのだと感じています」

 

大震災以降、自治体や大企業を中心に危機管理対策などを強化する傾向にあるといいます。

経営者の方々は、日々緊急時の対策を念頭に置かれていたつもりでも、震災以前のもので

は不十分であることを実感されたため、このような動きにつながっているのではないかと

思います。

 

それらの対策は、一般的にはサプライチェーンなどの調達から出荷・流通などの経路の確

保や、生産能力の維持もしくは復旧、情報セキュリティなどを維持する体制をいかに築く

かという問題になるかと思います。ただ、危機にすぐに対応できる仕組みづくりも大切か

と思いますが、何よりその仕組みをどのようなときに、いかに動かすかの判断をするトッ

プと、すぐに行動する現場の人材を育てていくことも重要であることを、今回の経験から

学んでいるようにも思います。

 

経営者の皆さんが取り組まれていること、今回のような予想外の大規模な震災への対応や、

以前の経験から緊急時の対策として重要視されていること、または日頃から考えられる取

引先の倒産や売掛金の焦げ付きなどのリスクへの対応などを、お教えいただければと思い

ます。

 

 

大変お手数をおかけしますが、質問にお答えいただく際には、

ぜひ、この記事にトラックバックを張っていただければと存じます。

 

また、外部の方からのコメントやトラックバックも原則として開放して

おります。学生さんをはじめ、読者の方からのご意見もお待ちしております。

 

2011年06月07日(火)更新

【学生・社会人との毎週一問百答】第233弾は「値切り文化とネット」について

いつもお世話になっております。

経営者会報ブログ編集部の田中学です。

 

まったくの私事で恐縮ですが、先週末にいとこの結婚式に出席するため、親の実家を

数年ぶりに訪れました。実家は、兵庫県の北部、日本海側の新温泉町という西側が鳥

取県と接するところの、海岸に近い町の中心部から南東へ車で20分ほどの谷間の集落

にあります。山深いその集落は、現在では人家が10軒に満たず、いわゆる限界集落の

様相です。


 

 










 

 











結婚したいとこは本家の長男であることもあり、私が感じるに、寂しいその集落の実

家にお嫁さんを迎え、生活をすることになります。以前、「実家を出たいと思ったこ

とはないの?」と聞いたことがあるのですが、「周りはいい人たちばかりだし、実家

を離れる必要はない。自然豊かで遊ぶところもたくさんある」といった主旨のことを

言っていました。

 

実家から車で1時間ほどの鳥取市内で行なわれた結婚式・披露宴の後は、一族と集落

の人たちとバスで一緒に帰り、主役はいませんでしたが、実家で夜遅くまで宴会が開

かれました。祖父の弟や祖母の実家の跡取り、さらには曾祖母の実家の跡取りまでい

たのには驚きました。いとこはこのような血縁で結ばれたよい人間関係をもち、豊か

な生活をしているのだと、その一面を垣間見たように思います。近隣に親族がいない

私にとっては得がたいものですが、その大切さを実感した次第です。

 

観光名所は少し乏しいのですが、四季折々の海の幸・山の幸がふんだんにある新温泉

町には、1980年代にNHKで放映されたドラマ「夢千代日記」の舞台である湯村温泉

もあります。山陰地方へお越しの際には、ぜひ足を運んでみてください。

 

 

それでは、今週の質問を紹介します。

今回は、「値切り文化とネット」についてです。

 

※私のツイッターアカウント@gakutanakaで当コーナーへの質問を受け付けています♪

 

⟨質問⟩----------------------------------------------------

 

 「値切り」文化の復活に対して、インターネットは

 どのような役割を果たすことができるとお考えですか?

 

           (明治大学商学部 佐々木郁弥さん

 

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質問者の佐々木さんは、質問の意図を次のように説明してくれました。

 

「私は、スーパーマーケットなどで売れ残った野菜や肉が廃棄されていることを考える

といつも心が痛みます。食品の廃棄量を減らすためには、『値切り』の文化を復活させ

ることが一つの解決策であり、そこにインターネットを活用できるのではないかと考え

ています」

 

先頃、国連食糧農業機関(FAO)が発表した報告書によると、世界では年間約13億トン

の食糧が廃棄され、それはヒトの食用に生産される量の約3分の1に当たるといいます。

【CNN:世界で13億トンの食糧が無駄に 全生産量の3分の1】

 

 

人類は多大な浪費をしながら、その生活を維持しているのが現状ですが、地球上の人口は

今後も増え続け、早晩食糧危機が起こるとも言われています。このような状況を改善する

ために、インターネットが有する市場をマッチングさせる機能などが活用できるのではな

いでしょうか。日々、情報発信をされ、ネットの有効性を実感されている経営者の皆さん

のお考えをお教えいただきたく思います。

 

ただ、質問がやや限定的ですので、生産や流通などを効率的に進めていくためにインター

ネットが発揮できる力などについてもお答えいただければと思います。

 

 

大変お手数をおかけしますが、質問にお答えいただく際には、

ぜひ、この記事にトラックバックを張っていただければと存じます。

 

また、外部の方からのコメントやトラックバックも原則として開放して

おります。学生さんをはじめ、読者の方からのご意見もお待ちしております。

 

2011年05月31日(火)更新

【学生・社会人との毎週一問百答】第232弾は「二世、三世の活躍」について

いつもお世話になっております。

経営者会報ブログ編集部の田中学です。

 

先日、当会の会員である創・村上社長サカエヤ・新保社長京都工芸・寺田社長

ヴォイス・永本社長により設立された一般社団法人フォービートが今夏、主催する

「牛肉サミット2011」の全体会議に参加させていただきました。


 

 








「牛肉サミット」は、上記4名の社長さんの「滋賀を元気にしたい」という思いが広

まり、共感・賛同する滋賀の経営者が参加し、準備が進められているイベントです。

日本三大ブランド牛の一つである「近江牛」の発祥地・滋賀県で、日本一大きな湖・

琵琶湖の畔に全国から牛肉料理自慢が集まり、ナンバー1を決定するそうです。8月

20日(土)、21日(日)に開催(雨天決行)されます。

 

第8回目となる全体会議には、地元・滋賀の企業経営者が約20名集まり、熱心な議論

が展開されていました。「準備期間が短く、大変だ」と、みなさんはおっしゃってい

ながらも実に楽しそうで、熱気に満ちた会議でした。

 

現在、運営のボランティアスタッフも募集しております。学生の皆さんにとっては、

イベントに参加できるとともに、直に企業経営者と接する機会にもなるかと思います。

このような機会は簡単にあるものではないと思います。とくに、久米さんの明大講義

を受講中の学生さんにとっては、応援ブログを執筆するまたとないチャンスです。ぜ

ひ、参加を検討してみてください。

 

 

それでは、今週の質問を紹介します。

今回は、「二世、三世の活躍」についてです。

 

※私のツイッターアカウント@gakutanakaで当コーナーへの質問を受け付けています♪

 

⟨質問⟩----------------------------------------------------

 

 どうして有名になった政治家や経営者の二世、三世は

 大きな活躍をしないのでしょうか?

 親よりも活躍するには何が必要だとお考えになりますか?

 

           (明治大学商学部 有賀将大さん)

 

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今回の質問は、昔から語られてきたテーマなのではないかと思います。もちろんすべ

てのケースに当てはまるわけではなく、誰もが抱く印象としてそのような傾向がある

ということでしょう。質問者の有賀さんは、二世、三世に関して、次のように考えて

いるといいます。

 

「私の実家は自営業(牛乳の宅配)です。二代目である父が会社規模を町内から全県

レベルにまで広げました。ただ、世の中を見ていると、著名な方々の二世、三世は、

とくに政治家などに多くいますが、多大な功績を挙げた親に比べると、まったく活躍

できていないイメージがあります。それは歴史上の偉人にもいえることだと思います。

この原因は単純に親のインパクトの強さだけではないと感じています」

 

歴史上においては、たとえば江戸幕府を築いた徳川家の二代目・秀忠などは、初代が

確立した地位を盤石のものにするために大いに貢献したように思いますが、その実績

は地味な印象なのは事実でしょう。そういう意味では、一世と、二世・三世では果た

す役割が異なると考えることもできるかもしれませんが、実際に経営をされている皆

さんは、どのようにお考えでしょうか。

 

 

大変お手数をおかけしますが、質問にお答えいただく際には、

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2011年05月23日(月)更新

【学生・社会人との毎週一問百答】第231弾は「企業としての社会貢献」について

いつもお世話になっております。

経営者会報ブログ編集部の田中学です。

 

大変ご無沙汰しております。

 

当ブログのサーバ移行や東日本大震災の影響などにより、まことに勝手ながら、

当コーナーをお休みさせていただいておりましたため、久しぶりの更新となりま

した。

 

5月に入り、久米さんの明大講義も始まり、先週の木曜日(5月19日)には、

同講義と連動する当コーナーについて説明するためにお時間を頂戴し、同じく連

動する毎日新聞社のタブロイド紙「毎日RT」と日本財団の「CANPANブログ

の各担当者とともに学生たちの前でプレゼンをして参りました。

 

昨年の受講生たちがツイッター上などでも目立っていたためか、ことしは現在の

ところ40名ほどの受講生がおります。早速、当コーナーの質問を募集したところ、

多くの数が集まりました。毎週1問ずつ取り上げて参りますので、ことしも経営

者の皆様のご協力を賜り、学生に勇気を与えるご回答をいただければ幸いです。

よろしくお願い申し上げます。

 

 

それでは、早速、今週の質問を紹介します。

今回は、「企業としての社会貢献」についてです。

 

※私のツイッターアカウント@gakutanakaで当コーナーへの質問を受け付けています♪

 

⟨質問⟩----------------------------------------------------

 

 経営者の皆さんにとって、企業としての「社会貢献」のあり方は、

 どのようなものであると考えていますか?

 

           (明治大学商学部 原未樹さん)

 

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久米さんは、社会起業家志向のカリキュラムでことしの講義を進めようとされて

おり、受講生にもそのようなマインドが伝わっているようです。「社会貢献」は

ことしの久米さんの講義の根底のテーマになりますので、今年度の学生さんから

の最初の質問として取り上げました。

 

質問者の原さんは、「企業としての社会貢献」を次のように考えており、現在の

傾向に疑問があるといいます。

 

「(「企業としての社会貢献」とは、)国内で理念をなるべく多く生み出すこと

であると考えています。多くの企業が拠点を海外に移していますが、これが日本

の市場の縮小をいっそう加速させているように感じています。日本の企業として、

国内の拠点をなるべく移さずに利益を上げていくことは難しくなってきているの

でしょうか?」

 

東日本大震災以降、多くの方々がこれまでの社会の構造や仕組みについて考えを

新たにし始めているように感じます。現在の苦難を乗り越えるためには、企業が

国内にしっかりと基盤を築いて雇用を生み、税金を納めることなどによって、経

済を回していくことがとても重要なことだと思います。今後の日本の社会を見通

す上で、経営者の皆様がどのようなお考えをおもちなのか、ご意見をうかがわせ

ていただければ光栄です。

 

そして、このような質問を発端に多くの意見が交わされていくことを願いたく思

います。

 

 

大変お手数をおかけしますが、質問にお答えいただく際には、

ぜひ、この記事にトラックバックを張っていただければと存じます。

 

また、外部の方からのコメントやトラックバックも原則として開放して

おります。学生さんをはじめ、読者の方からのご意見もお待ちしております。

 

2011年04月23日(土)更新

サーバ復旧・確認のテスト

いつも大変お世話になっております。
経営者会報ブログ事務局の田中学です。

このたびは、サーバの障害により、大変ご迷惑をおかけいたしまして
まことに申し訳ございません。

本日(4月23日)13時現在で、徐々に復旧しております。

その確認も兼ねまして、この文章をアップさせていただき、
同時に、 とりいそぎ皆さまにご報告を申し上げました次第です。
なにとぞよろしくお願いいたします。


【追記】
編集部ブログでは無事、アップできたようです。
会員のみなさまの管理画面もアクセス可能な状態かと存じます。
大変ご迷惑をおかけいたしました。

原因、復旧の経過につきましては
改めましてご説明をさしあげます。

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