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2012年03月30日(金)更新
【編集部・田中ガクの取材日記vol.10】杉野ゴム化学工業所 杉野行雄社長
【編集部・田中ガクの取材日記vol.10】杉野ゴム化学工業所 杉野行雄社長
「江戸っ子1号」(12.03.30)
経営者会報ブログ編集部、そして月刊『ニュートップリーダー』編集部の田中ガクです。
先日、月刊『ニュートップリーダー』4月号掲載予定の「キラリと光る スモールカン
パニー」の取材で、東京都葛飾区に本社を構える、杉野ゴム化学工業所を訪ね、同社の
杉野行雄社長にお話をうかがいました。同社は、創業1956年、おもに工業用のゴム製
品の開発・製造を手がける会社です。米国の3M社や国内大手製造業などからの開発を
請け負うなど、ゴム製品業界ではその名が知られている同社ですが、現在、とてもユニ
ークな取り組みを進めており、注目を集めています。その取り組みとは、東京と千葉の
中小企業同士で連携して世界初となる商業深海探査機の開発プロジェクトの展開です。
杉野社長です。
杉野ゴム化学工業所ホームページ >>>
「江戸っ子1号」と名付けられた深海探査機は、水深8000メートルの水圧にも耐え、
海底の様子を撮影したり、その泥を採取するといいます。しかも、価格は1台200万~
400万円を想定しており、運用コストも低額です。周囲を海に囲まれる日本には、豊富
な海洋資源がありますので実際に運用が始まれば、多くの貴重な発見をもたらしてくれ
るのではないかと思います。
詳しくは、4月1日発売予定の『ニュートップリーダー』4月号をご覧いただければと
思います。
(試験機に搭載されるガラス球。水深8000メートルの水圧にも耐えるそうです)
深海探査機の開発プロジェクトは、一度、頓挫しそうになるなど、杉野社長は大変な苦
労を重ねられたそうです。苦労を乗り越え、ついに試験機の耐圧テストを間近に控えた
なかでの取材でした。お忙しいなかお時間を割いていただいた杉野社長に厚く御礼を申
し上げます。
実際にお話をうかがい、日本の将来において大きな可能性を切り開く取り組みであると
感じました。大変僭越ながら、杉野社長が開発プロジェクトについて語るときの嬉々と
した表情が、とても印象的でした。楽しんでおられるからこそ、困難なプロジェクトで
あっても推し進めていくことができるのでしょう。
杉野社長、ありがとうございました!
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