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2006年03月24日(金)更新

【取材日記】vol.1 アオキ社長・青木豊彦さん

 取材日記は「月刊 経営者会報」編集部員が、おもに中小企業の経営者の方への取材を通じて、感銘を受けたこと、ユニークな取り組みだと感じたことなどを綴るコーナーです。
 
 今回は、経営者会報3月号の「異能経営者がゆく!」という連載記事で取材をさせていただいた東大阪市の金型・金属加工会社・アオキの青木豊彦社長にまつわるエピソードをご紹介します。
 青木社長は、東大阪の人工衛星プロジェクトの発案者でもあり、同社はボーイング社の認定工場としても有名です。
 
 巻頭カラーの記事で、最初の見開きは、社員さんで社長を囲むケースが多いのですが、たいてい遠慮して、皆さん写りたがらないことがけっこうあります。でも今回は違いました。
 
 工場で撮らせていただいたのですが、社員の方が何が始まるのかと作業の手を止め、好奇心むきだしに「俺も」「俺も」……と入ってきてしまい、通常は4、5人で撮らせていただくのに、倍の人数に。
 
 構図的に社長さんが小さくなってしまうので、一瞬慌てましたが、これはこれでとても楽しそうないい絵だったのでそのまま撮影に入りました。
 
 写真を改めて眺めてみると、アオキという会社の楽しい雰囲気が伝わる絵になりました。

アオキ


 しかも、作業服が一番汚れている人が工場長さんだったのです。そのことに、この会社の強さを感じました。

 業種によっては汚れていること自体問題なケースもあるでしょうが、同社の場合、金型、金属部品加工が中心。
 
 工場長が率先して機械油まみれになっているのですから、当然部下の方々もならうのでしょう。「みんな、わしがどこでなにしていようと手を抜かない。本当によくやってくれる」という青木社長の言葉に嘘はない、と思いました。
 
 ■株式会社アオキ http://www.aoki-maido.co.jp/gijutu.html

(編集部・酒井俊宏)



*「月刊 経営者会報」は中小企業経営者の皆様のためのブレーンです。詳細・ご購読に関しては http://www.njh.co.jp/njs/keikai.htm をご参照ください。